e-歯通信舌の役割
舌の役割
おいしく食事をする、会話を楽しむ、これらには舌が大切な役割をしています。
味を感じるのは舌の表面にある味蕾(みらい)と呼ばれるセンサーです。味の種類は、甘味・苦味・酸味・塩味の4つの基本味と、旨味の混合で構成されています。これらの味は舌のどこでも感じますが部位により感じやすさに差があり甘味と塩味は舌の先(舌尖(ぜっせん))、苦味は舌の付け根あたり、酸味は舌の縁でより敏感に感じられます。
食事をするにおいても、舌は重要な働きをしています。食べ物を口に取り込む時、まず舌で受け取り、温度や食べ物の食感などを瞬時に感じ取ります。その後、噛み砕く時には、舌は食べ物と歯と歯の間に運んだり、上手に噛めるように食べ物を支えます。食べ物が細かくなると再び集めて舌の上に移動させ、飲み込む段階になると食堂に向かって食べ物を押し出すのも舌です。
話をすること=発音には、舌と唇が重要です。私達が出す色々な音には、主に口を使って発生する口唇型と舌の役割が大きく関わる舌型の音に分けられます。母音であるア行は舌と唇を使うので別とすると、口唇型と言えるのはマ行とワ行、舌型と言えるのはカ行、サ行、タ行、ナ行、ヤ行、ラ行など、中間型がハ行だそうです。
舌は歯並びにも影響します。舌は何もしていない状態や物を飲み込む時は「スポット」と言われる上の前歯の少し後ろの位置にあります。前歯には触れていません。舌で上下の歯を押し付けたりする癖があると舌の力が歯に影響して歯並びを悪くしてしまうことがあります。
このように舌には様々な役割があり、私達は味を感じ、言葉を操ることが出来る器用な舌を持っています。その機能を十分生かして味わい深い毎日を送りたいですね。
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山口歯科医院所属