セルフケアでは十分清掃できない部分、歯石沈着、歯磨きでは落としきれない色素沈着など歯科衛生士が丁寧に除去していきます。歯磨きを毎日していても漠然と虫歯ができやすいと感じ、歯周病が進行しているのではと心配を募らせる必要はありません。

唾液検査や歯周組織検査を行うことでしっかりとリスク管理を行い、虫歯や歯周病の進行を抑制するための予防処置やケアの方法を皆さまのライフスタイルにあわせてご提案いたします。

日々の歯磨きでは落としきれない歯垢は、唾液の石灰分などの影響により、石灰化され歯石となります。歯石はそれだけでは害はありませんが軽石のような構造で空洞がたくさんあります。特に歯周病菌は空気の無いところを好む嫌気性菌で、歯石はたくさんの細菌の格好の居場所となります。又、歯の表面をざらつかせ歯垢が付着しやすくなります。

磨き残した歯垢、歯石や色素沈着を除去した後は、セルフケアをスムーズに行えるように歯の表面をトリートメントしていきます。体の中で最も固い構造のエナメル質も歯ブラシなどで傷つき細菌が付きやすくなります。トリーとメントを行うことでツルツルした歯の表面には細菌もくっつけないのです。歯や口の機能は、皆さまの健康にとってとても大切な器官です。

皆さまの健康にとってプロフェッショナルケアとセルフケアどちらも不可欠です。

プロフェショナルケアは、虫歯や歯周病を早期発見するためだけではなく虫歯や歯周病が進行しないように予防し、口腔内環境を整えセルフケアがより円滑に行えるための助けとなるものです。

皆さまの生涯の健康の維持増進のために2～3カ月に1度、繰り返しプロフェッショナルケアを受けることをお勧めいたします。

皆さまがご自身で日々行うケアを指します。ご自身に合った歯ブラシでブラッシング、中には電動歯ブラシをご使用の方もおられるでしょう。歯ブラシのみの清掃では、どんなに頑張っても60％程度しか歯垢を落とすことができません。さらに、歯と歯の間をデンタルフロスや歯間ブラシで徹底して清掃することをお勧めします。

それでも個々の磨き癖や、歯が重なっている部分、奥歯の後方、歯周ポケット内などセルフケアでは十分清掃できない部分があります。そういった場所の磨き残し（歯垢）が、歯石となり虫歯や歯周病などのリスクが高まります。歯石は、歯垢が石灰化してもので、歯ブラシなどでは除去できません。

歯石を除去するためや口腔内の衛生を管理するために定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアをしてより口腔内の健康を保ちましょう。